台風である。おまけに先週から夏風邪をひいて調子が悪い。しかし、せっかくの連休、ウチに引きこもってばかりいるのも癪だ。尾仲浩二さんが近頃開いた阿佐ヶ谷のギャラリー「街道」に行くことにした。
「街道」は青梅街道から少し引っ込んだ住宅地の、古びたアパートの二階にある。中はどれも3畳位の部屋が4間あって、一つが売店(?)で、あとの3つがギャラリーになっている。この空間自体、尾仲ワールドである。
展示は、ベトナムのカラー作品(ネガ・プリント)、グラスホッパーの続編であるドラゴンフライからの作品(アート紙にインクジェットプリント)、セイタカアワダチソウからのモノクロ・プリントだ。
ベトナムで撮っても、笑ってしまうぐらい同じ写真だ。ドラゴンフライのインクジェットプリントは最初は違和感があったが、富士山の写真のテロラポッドなんかシャドーの階調が良く出ていて、これもアリだなぁと思った。モノクロはとても味がある。黒に近いあたりの見せ方がスゴイ。セイタカアワダチソウの写真、犬の写真がいいな。売店で新作の「ドラゴンフライ」を買う。
そのあとフジヤカメラに寄ってずっと欲しかったヘキサーを買った。ブラックにしようと思ったがファインダが曇っていたので、別のシルバーにした。ヘキサー自体、とにかくダサいカメラだが、シルバーのダサさは極め付きだ。ダサ過ぎて、かっこいい写真を撮ろうとなどと気張らなくてすみそうなところがミソである。スローなオヤジにはぴったりだ。