会社の若者が、シルバー・ウィークに台湾に行って来て、行く前に私がいろいろ情報的供したので、お土産にパイナップル・ケーキをくれた。なんでも台北101のあたりで買ったというのだが、「新勝發」という店のものだ。
外側の部分が、チーズケーキのような風味でありながら、きめの細かいパラパラ感が良く、餡も甘さ控えめで、なかなかウマい。パイナップル・ケーキは、「鳳梨酥」と書く。鳳梨はパイナップル(北京語では、菠萝)で、酥は辞書を引くと焼き菓子のような意味らしい。
「酥」には「ぼろぼろと砕け易い、サクサクして柔らかい」という意味もある。中国菓子には、「ぼろぼろした」食感のものが多くて、「しっとり」が好みの日本人からすると「ぱさぱさ」してイマイチであるのだが、中国茶を飲みつつ食べると「ぼろぼろ・ぱさぱさ」が意外にしっくりくるのが不思議である。