このブログは自分の記録として立ち上げたものですが、アドレスをお知らせした方から、たまに感想をいただくことがあります。4月17日掲載の
ゲタの写真がワリと好評のようです。
この写真にいいところがあるとすれば、
周りが薄暗いなか、ゲタに微かな柔らかい光が当たっていて、それがゲタに
微妙な陰影を与えていることだと思います。極端に言えば、被写体=ゲタに魅力があるわけではなく、光とそれがもたらす陰影によって被写体が魅力的に写ったということだと思います。
しかし、実際にこの写真を撮ったときのことを思い出すと、
光を意識してとったのではなく、ゲタという被写体をどう写そうかということしか考えておらず、
露出をいろいろ変えてたまたま撮れた一枚なのです。ですから、この写真の露出は覚えていませんし、もう一度同じ状況で同じように撮れと言われても、デジカメでモニターを見ながら何枚も露出を変えて撮るしかありません。
さて、
ここからが今日の本題です。前回の、「3場所目の写真教室」で、被写体を活かす光にはいくつかのパターンがあり、それぞれの光のパターンに適した露出があるということを習ったと書きました。光のパターンの一例としてWS先生が挙げたものに、「
室内に窓辺(擦りガラス越し)から差し込む(柔らかい)光」というのがあり、これを利用するのに適した露出はISO400ならF5.6、1/60程度とおっしゃっていました。
ゲタはお社の庇の下にあり、横から間接光が差し込んでいるわけですから、室内における擦りガラス越しの光と同じパターン(少なくとも似通ったパターン)の光ではないでしょうか。そう考えたとき、私にはゲタの写真の露出がISO400、F5.6、1/60かそれに近いものであるハズとの確信が湧きました。
実際に、デジカメのデータを見ると、
まさに想像どおり、ISO400、F4、1/100でした。(F5.6、1/60 と F4、1/100は露出的にほぼ等価です。)
下の写真は、昨日、実家の近くの小さな神社で撮ったものです。
露出は当然、ISO400、F4、1/100です。なんとなくゲタと似た写りにはなっていますよね。でも、ゲタの方がやっぱりいい感じ。この差はどこから来るのか?・・・
Kiss Digital + EFS18-55