戸隠の宿のおかみと雑談をしていたら、大座法師池の近くに軍足(ぐんだり)というところがあり、そこに滝があってお不動さんが祀ってあるときいた。路がちょっと分かりにくいかもしれないという。
大座法師池近くの売店のおばちゃんに、「ぐんだり」に行きたいのだがと尋ねたら、戸隠方面へ少し戻ると左に入る路があるので、そこを入って最初の集落が軍足だと教えてくれた。
その路は細いクネクネした山道になり、暫く走るとぽっかりと開けた田畑が見えた。隠れ里みたいなところで、ここが軍足のようだ。
更に少し走ると、わりと新しい石のお不動産があった。どうやらここらしい。しかし、滝らしきものは見えない。
車を降りてみると、「隠滝不動」という幟が立ててあり、斜面をジグザクに下る細道が続いている。細道を歩いていくと、杉林の合間から滝が見えるではないか。隠滝とはよく言ったものだ。

下に見える社の中に、お不動さんが鎮座しているのだが、社は閉まっていてガラス越しにお姿を拝んできた。
人っ子一人おらず、とてもいい気分になれる穴場である。